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INTERVIEW

 

現場の声 インタビュー⑫

住宅型有料老人ホームサザンクロス

山下さん・田中さん(介護福祉士)

 
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サザンクロスでは、有料老人ホームでの看取りを平成28年からおこなっている。

令和7年7月に看取った方を入れて12人を施設で看取った。

有料老人ホームであるため、訪問看護ステーションからの看護師の介入と往診、その他訪問栄養や福祉用具などの在宅介護サービスをケアマネジャーが計画して最期まで支えている。

ヘルパーの介入時間1日3回のケアが主にはなるが、その他手がすいたときに職員が代わる代わる部屋をのぞく。状況を報告し合う。

12人の看取り経験を通して、職員の中に自然に芽生えた「最期まで少しでも幸せに過ごしてもらいたい」との気持ちが、ケアの隅々に浸透している。

看取りをやっていくことに職員の不安はありませんか」との問いに、夜間職員が1人で対応することが不安だとみんなが話すとのこと。看取りの期間はそう長くなく、看護師が24時間対応になり看取り体制になってから亡くなるまでは1~2か月程度。この間も特別な人員配置はなく通常業務の一環として看取りもしている。様子が違うときには訪問看護に連絡し指示をもらう。緊急対応が必要であれば応援を呼び対応する。

何かあれば訪問看護に相談し指示をもらえることや、訪問看護が来てくれることで介護職員の不安が軽減できている。元気な人も高齢であると急変しやすいが、できる治療がある方は病院で治療してもらう。医師から治療できることがないとの判断を確認し看取り支援が開始する。対応することが明確であることも不安軽減につながっている。

 

最初は、口腔ケアも上手にできなくて歯科衛生士さんに来て指導してもらい介護職員ができるようになった。どの時期にどのような処置が必要なのかもわからず、訪問看護と相談しながらお一人お一人看取る中で、できるケアが増えていった。いろんな人に入ってもらって助けてもらって支えることができている。

看護師から「そろそろご家族に来てもらってください」と言われると、家族を呼び、一緒に過ごしてもらうようにしている。最期まで手を取り声をかけ、見送ることができ家族に喜んでもらっている。

「ベッドの上でシャワー浴もしますよ」

吸収の良いパット類をベッド上に敷いて、髪や体を洗う。これも清拭をするうちに皮膚の様子や色をみて「洗ってあげたい」と思い方法を考えたとのこと。

排泄介助の際にも皮膚の確認や清潔に保つよう心掛け「床ずれを作らない。尿臭をさせない」と語る。

面会に来た家族は「ここに入ったらおかずのええ匂いがするね」と言ってくれる。

訪問看護職員には、ご本人の体をきれいに保てていることをほめてもらえる。

食事が食べられなくなってきたときには、アイスクリームを食べてもらったり、口の中が乾燥するのをふせぐためにはちみつを塗る。甘いものが口に入ると表情が変わる。

特別にカンファレンスをしているわけでもなく、関わる職員が日常的に情報共有し必要だと思う支援を実施する。声をかけ合っている。

 

「どうしたら職員みんながそのような気持ちでケアできるんですか。」との問いに、お二人そろって「看取りをし始めたら自然とそんな気持ちになるんだと思います。」と答えてくれた。19床の有料老人ホームに介護職員が10人、その他スタッフもあわせた20人で入居されている方々の生活を支えている。

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