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INTERVIEW

 

現場の声 インタビュー④

あしずり居宅介護支援事業所

津野一美 氏

 
津野ケアマネジャー.jpeg

- 土佐清水市の好きなところ -

 三原村から40分くらいかけて通勤しています。

しんしんと寒い朝外は真っ白でも、清水まで来ると雪が無いのにびっくりする。

温暖な土地で、桜、菜の花、紫陽花などのきれいな景色を見ながら癒されています。

 海の色々な表情も見られて、岩にぶつかり跳ね返る白い波や穏やかに凪いでいる海もきれいですきです。

人も気さくで、荒々しく見え優しさや暖かみあるところがいいなと思います。

- ケアマネジャーとして働くやりがいは? -

 最初は不安でしたが、困った時にはたくさんの人に助けてもらってここまでやってきました。「これでええろか」と悩む日や、夜中に目が覚めた時も仕事のことを考える日もあります。それでも、信頼関係が築けると「担当してもらってよかった」と言ってもらえた時などはうれしく思います。

 車いすだった方が歩けるようになったり、本人の希望に向けてチームで取り組み思っていた以上に成果がみられたときには一緒に喜びを感じ、在宅看取りを支援した際には、ケアマネジャーの自分も医師や看護師に支えてもらい安心感を得ながら支援ができた。家族から「またこのチームでお願いしたい」と言ってもらえた時、本当に嬉しかった。大変なことも多く自分一人ではできないことが多いですが、助けてもらいながら一人じゃなくチームでやっていけるのがアマネジャーのいいところのように思います。

 利用者の生活に入っていく仕事なので、この人の生活が少しでも良くなるようにと背負いすぎると心を悩ませることもありますが、色々な職種の方々に助けてもらいながら、やっていきたいと思っています。

- 土佐清水市で働き感じる課題と困難さ -

 

 なんといっても、サービス事業所が少ないことです。ニーズに合った利用ができない中でのマネジメントは大変です。本人・ご家族の意向というよりは、サービス事業所の都合に合わせサービスを組むことが多くなってしまいます。

 同じ介護保険料を支払っていても、タイミングによってすぐに利用できる人とできない人が出てしまう。

 また、緊急時の対応ができる親族がいないとショートステイが利用できない現状もあり、一人暮らしや老老介護の多い土佐清水市では、使いづらいことが課題となっています。

- 清水でみんなができること、やってみたいこと -

 子どもと高齢者が一緒に過ごせる場所があるといいなと思います。

若いうちはどうしても子どもを急かしてしまいますが、高齢者はゆっくり関わることができます。ゆったりした環境はお互いに良く、子どもと接することで高齢者も元気になると思います。介護の仕事をする職員の子どもたちのことを、一緒に子育てしている感じで高齢者も優しい笑顔で見守りしている様子をテレビで観ましたが、介護人材の不足も深刻なので、働きやすく皆が助け合えるようになるといいと思います。

 でもどうしても集まる場所には送迎が必要で、移動手段の確保も大きな課題です。

だれもが将来の不安がなく、暮らしやすい町になるように、家族が居ない方も安心して亡くなれる、そんな町になるといいなと本当に思います。

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