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INTERVIEW

 

現場の声 インタビュー⑨

足摺病院看護師長 

平井 尚子 氏

 
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- 土佐清水市の好きなところ・魅力 -

 美しい海と山に囲まれている土佐清水市は、手付かずの状態が今も保たれている自然の宝庫です。住んでみると個人個人が感じるそれぞれの魅力があると思います。

 昔からこの土地に残る一生かかっても知りえないほどたくさんの素敵な場所や慣習があり、言語化するのが難しいほど素敵な自然に出会うことで、感動したり、探求心が芽生えたりします。

 私はそのままの岩、そのままの地層、そのままの山、そのままの海にいつも癒され、知りたいことが図鑑のように実際に目の前にある、この土佐清水が大好きです。

- 看護師として働くやりがいや想い -

 地元の患者さんと直接関わることで、それぞれの生きがいや生活スタイルを知り、

精一杯生きる暮らしを支えることにやりがいを感じます。

 「腰が痛い」「足が痛い」と言いながらもさぼることなく体を動かして働き、病院に来て、治療を受ける。まだまだ働くつもりで病院に来る。

それを繰り返す姿を愛おしく感じ、精一杯生きることの手助けができることに喜びを感じます。

- 土佐清水市で働き感じる課題と困難さ -

 

 土佐清水市は四国最南端に位置しており、若い働き手が少なく人材不足が深刻です。

そのために、高齢者が多いのに介護サービスの担い手が少なく業務負担が大きくなり、

職員一人ひとりに思いはあっても、限られた時間で患者さんに提供できることが少ない。患者さんが毎日3食食べて、お風呂に入るだけで精一杯になってしまう毎日、スタッフでフットケアを勉強しましたが満足に提供する時間を確保できない現状があります。

 そんな中でも、自分たちがこだわっているのは、患者さん全員に離床してもらうことです。また、看護師も介護職員もみんなが協力し定時で帰ることも心がけています。

入院されている方々の多くは家族が遠方で面会も限られており、楽しみになることが少ないので、少しでも喜んでもらえるように、職員がイベントを考えてくれています。

先日は、みんなが駐車場に出て、よさこい踊りとバナナのたたき売りをみて楽しみました。お休みの日にご協力頂いた外部の方々に、元気をいただき感謝の気持ちでいっぱいになりました。

一所懸命考えみんなの協力があるので、こんにちなんとかやれています。

- 清水でみんなでできること、やってみたいこと -​ 
 

 ​地域の催し物が盛んになり、それぞれがイベント開催を通してがんばっています。

デマンドバスを利用し出かける高齢者も多くなってきています。

今後はもっと医療が患者さんの生活をみれるようになるといいなと思います。

高齢者が医療を求めるときに迎えがきたり、ヘルスケアモビリティを導入し地域に出向くことが進んでいくと有り難いです。

地域に、家に、だれかが来てくれるという安心感さえあれば、高齢者の一人暮らしは誰に気兼ねすることなく「最高」なのではないかと思います。地域に出向くサービスが普及し、関わった際の情報や画像が離れた家族に届くようになれば、高齢者も県外に住む家族も安心すると思います。そのためにかかる費用を、離れた家族等から集められるようクラウドファンディングなどを活用し、仕組みにできないかと考えます。

家族の安否情報を商品化するようなサービスにすれば、安心を提供することが持続できるのではないかと思っています。​

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​イベントの様子

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