INTERVIEW
現場の声 インタビュー②
大西歯科医院 大西 比呂支氏
- 土佐清水市の好きなところ -
プライバシーがないところ。
良くも悪くも生活に踏み込んでくるような、みんなが親戚のような近い距離感。
- 歯科医師として働くやりがいは? -
患者さんが喜ぶ姿がうれしい。口腔内に何かトラブルが起こってからの関りがほとんどで、「早く治してもらえて、見栄えも良くなった」と本人から言ってもらえたり、
介護職員から、「本人がしゃべっていることが聞きやすくなって助かりました」と
言われたこともある。
喜んでもらえることがうれしくやりがいを感じている。
診察から歯科技工の仕事まで通して行われている大西先生だからこそのやりがい。
「うちは親父の代からこうやって作っているんだよ」
と、写真も作業場で撮影させていただきました。
- 土佐清水市で働き感じている課題 -
人口の減少
土佐清水市に戻ってきたころは3万2千人を越えていた人口が今は1万2千人。
単純に患者さんも3分の1で経営も厳しくなる。
働き手も少ないので、やりたいことも思うようにできない現実もある。
これから、高齢化が進み歯科医院まで来られなくなる方が増えるが、歯科医院不足になると往診できる歯科医院が減り対応ができるのか心配もある。
- 清水でやっていきたいこと -
介護施設に歯科医師と歯科衛生士が定期的に入り、口腔ケアを全員におこなってみたい。
今はトラブルが起こってから施設に入っているが、専門職が定期的に口腔ケアをおこなうことで、健康を維持することに役立てるのではないか。
そういったことに補助や報酬が出るようになると進みやすいと思う。
医療・介護関係者の不足については、まずは若者全体を増やせるような取り組みが必要だと思う。
ここで働きたい人が一人でも多くこの町に来てくれる、住んでくれるための仕掛けがなにかできればいいのだけれど。